千葉県八千代市給食センターの3トン分の食器をフィリピンに届けます
千葉県八千代市給食センターからご依頼いただき、不用となったプラスチック製の学校給食用の食器を引き取ってまいりました。
引き取りました食器は、フィリピンのダバオシティにお届けします。
八千代市では、学校給食用食器の新調に伴う入れ替えにより、およそ3トンの食器が不用となったとのことでした。食器の量が3トンと非常に大量であり、かつ、まだキレイで使える状態でもあるため、
「廃棄すると地球環境にも大きな負担がかかる。まだ使える状態の食器なので、海外で利用してもらいたい」とのご連絡をいただき、弊社で協力させていただくこととなりました。
ゴミにしないということは、「もったいない」という観点はもちろんのこと、地球環境保全という観点においても、非常に大きな意味を持っています。プラスチックは丈夫で使い勝手が良いため、私たちの日常でとても身近な素材であります。 しかし、プラスチック製品は地球汚染の大きな原因となっているのも事実です。
プラスチックは焼却するとCo2が大量に発生するため、地球温暖化の原因となります。
また、プラスチックは非常に分解されにくい素材で、分解され土に戻るまでには、400年~1000年かかるとも言われています。廃棄されたプラスチックはやがて海に流れ込み、海洋汚染や海の生物たちの命をも脅かし、今や世界の大きな環境問題となっています。
なんと世界のプラスチックのおよそ9割が、リサイクルされずに廃棄され、海洋汚染の原因となっているのだそうです。
( 引用参考: 国際連合広報センター )
地球環境保全やSDGsの観点から見ても、不要品をゴミにせず、リサイクルをするということは、非常に価値がある行為です。私たちの身の回りを見回してみても、プラスチック製品は本当にたくさんあります。
ある時は必要で購入したプラスチック製品も、時間の経過とともに不用となることもあるでしょう。
もしそれがまだ使える状態であるのならば、捨ててゴミにしてしまうのではなく、「必要とする人のもとへ届ける」「リサイクルする」という選択肢を選んでみませんか?
自分にとっては不用となったものでも、海外ではそれを必要としている人もたくさんいるのです。 不要品を活かせる場所は、たくさんあるのです。八千代市の給食センターで不用となった給食用の食器は、今度はフィリピンのダパオシティで新しい役目を持つことになります。
八千代市の児童・生徒たちが、自分たちが使用した給食食器がフィリピンで使用されていると知ったら、きっとフィリピンという国に対して親近感を覚えることでしょう。 これが「生きた国際交流」です。不要品は、国と国、そして人と人とつなぐかけはしとなります。
不要品のリサイクルを通じ、児童・生徒たちにとって「生きた国際交流」「生きたSDGs」を学ぶ場となってほしいとの願いを抱いています。日本から送った食器は、まもなくフィリピンに到着します。 到着の様子やフィリピンの人の手に渡る様子は、また改めてレポートを行う予定です。 現地からの写真が届きましたら、またご報告させていただきます。